次世代アクセス制御プラットフォームSMART Gateway機能アップデート2.18.0リリースのご案内

SMART Gateway
2.18.0 Release

株式会社ボスコ・テクノロジーズは、ICTインフラ運用の負荷軽減やコスト削減を実現する次世代アクセス制御プラットフォーム「SMART Gateway」(https://www.bosco-tech.com/smart-gw/)のアップデート(2.18.0)を2025年09月26日より提供開始いたしました。

「SMART Gateway」は新機能やお客様からのご要望を常に取り入れております。2.17.0からのアップデートでは、お客様のユーザビリティ向上に焦点を当て「ProxyJump機能」、「アクションの実行先にSQL 接続を指定できる機能」、「実行中のタスクの詳細画面を確認できる機能」、「タスクを再度実行する機能」等の追加を行っております。
※本記事は掲載時点での画面とイメージ図を利用しています。

アップデート(2.18.0)の主な新機能および改善点のご紹介

ユーザビリティ向上

SMART Gateway をより便利にお使いいただけるよう、お客様のユーザビリティが向上する以下の機能を追加しました。

ProxyJump機能

今回のアップデートでは、SSH接続におけるProxyJumpに対応いたしました。
セキュリティの都合上、複数のSSHサーバを経由してターゲットサーバにSSHアクセスを行う必要がある場合に大変有効な機能です。

例えばネットワークセグメントが分割されており、特定の中継サーバ(プロキシサーバ)を経由しないとアクセスできないネットワーク構成になっている場合、中継サーバに一度SSHでログインして、さらにSSHで接続先サーバを指定して接続する必要があります。
その場合、経由する中継サーバの数だけSSHコマンドを実行する手間がかかる上に、公開鍵認証方式を用いる場合は秘密鍵の漏洩リスクや悪用リスクが高まります。
さらに、実行したコマンド等の各種ログは中継サーバで実施したものとしてSMART Gatewayに記録されるため、操作の責任追跡性が損なわれやすくなる影響もあります。

そこでProxyJump機能を用いることで、SMART Gatewayサーバに認証のための情報を集約することができ、各種ログも接続先サーバで実施したものとして記録されるようになりますので、設定の効率化やセキュリティレベルの向上が期待できます。

アクションの実行先にSQL接続を指定できる機能

2.17.0以前はオートメーション機能において、SSH接続やTELNET接続に対して実行するコマンドのみをサポートしておりました。今回のアップデートでは上記に加え、SQL接続に対するオートメーション機能でのSQLの実行をサポートしました。
SQLを定期実行する一般的な方法として、各種RDB製品に付属しているジョブスケジューラ機能や、OSのタスクスケジューラ機能とスクリプトを組み合わせる手法があります。本機能を活用する場合は、RDB毎にそのような設定を実施したりスクリプトを配置する必要がなく、SMART Gatewayで一元管理して複数のRDBに対しての一括実行も行うことが可能ですので、SQLを用いた定例作業や随時作業の自動化および簡略化に大きく貢献します。

実行中のタスクの詳細画面を確認できる機能

2.17.0以前はオートメーション機能で実行したタスクの詳細画面は、実行が完了したタスクしか確認することができませんでしたが、実行中のタスク詳細を確認できる機能を追加しました。
特に、時間のかかる定時タスクや随時タスクを実行する際に有用です。
例えば、応答に時間がかかる処理はタスク実行後に速やかに実行中のパラメータを確認して、実行しているコマンドの再チェックを行うことができますので、操作の誤りに速やかに気付いてキャンセルを行うことや、終了しない場合の問い合わせなどを行う際に何のパラメータを指定したのか把握することができます。

タスクを再度実行する機能

実行結果のタスク詳細画面より、同じパラメータにてタスクを再実行する機能を追加しました。本機能を利用することで、1クリックで過去と同じ接続先に対して、同じパラメータでタスクを実行することが可能です。

例えば、時間をおいて全く同じタスクを手動実行して確認する場合、再度接続先の選択やパラメータの入力などを行うことなく、タスクの再実行が可能です。タスクを比較する機能とも相性が良く、再実行して差分確認を行うことで、作業の効率化や品質向上を期待することができます。

上記以外の新機能および改善点

  • debian trixieをサポート
  • アクション種別の項目追加
  • ldapのタイムアウト値機能の追加
  • ターミナルにおいてダブルクリックで単語が選択されるように改善
  • ユーザとグループのクイックサーチの対象を追加
  • インストールOSとしてCentOS Stream 10, Almalinux 10, Rocky Linux 10, Oracle Linux 10, RHEL 10をサポート
  • その他細かなバグの修正

これからも引き続き、SMART Gatewayを通じて最先端の技術とICT運用に携わる全ての皆様に、より大きな価値を提供いたします。
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