煩雑な操作ログ処理をAIでお手軽に 〜SMART GatewayのAIオペレーション〜
はじめに
世界中の企業で急速に導入が進んでいる、業務効率化のためのAI。その圧倒的な効率化能力は大きな魅力である一方で、AIの誤作動・誤検知によってデータが全削除されるといったショッキングな事例も報告されています。本記事では、こうしたリスクを低減しつつAIの効率化能力を最大限に引き出すことのできる、「SMART Gateway」のプラグインの1つ「AIOpsプラグイン」(※)から、操作ログを活用する機能を中心にご紹介します。
※2026年4月より、名称を「AIエージェントプラグイン」から変更しています。
SMART Gatewayとは? 〜サーバやネットワーク機器の一元管理について〜
SMART Gatewayは、リモートアクセスを一元的に管理して、安全かつ効率的な運用を支援するアクセス制御プラットフォームです。
認証情報やアクセス権限を集約管理し、的確な権限制御をクライアントレスに実現します。
SMART Gatewayの操作ログの活用
「SMART Gateway」では、手元のPCなどの機器からネットワーク内のサーバなどの機器に接続する際、その接続におけるセッション・コマンド・ファイル転送などの内容が逐一ログとして集積されます。これらのログは、情報が漏洩していないことの確認・漏洩した場合の流出経路の確認などのために保管しておくことが重要ですが、規模の大きい環境では蓄積されるログも大量になり、全てを確認するのは非常に手間やコストがかかります。より重要なものから優先順位をつけて確認していきたいところですが、人の手では仕分けにも時間がかかる上、専門知識がないとログの内容・重要性の理解が難しい場合もあります。
セッションログのAIレポート
AIOpsプラグインを導入すると、各セッションログについて、AIが操作内容を自動で取得し、その内容や操作のシステム影響度・セキュリティリスクを分析したレポートをセッションログ詳細画面から閲覧することができます。また、ログ一覧画面においてもシステム影響度・セキュリティリスクの高低が一覧で表示され、セキュリティ上で特に影響のあるログがどれなのかが一目瞭然になります。これにより、全てのログを確認しなくても、AIが判定した重要度の高いログに絞って確認することで、業務時間やコストを大幅に削減することができます。
イベント情報のAI解析
「イベント情報転送プラグイン」を導入すると、セッションの開始・終了などのイベントが発生した際に、逐一その内容をSyslogサーバに転送することができるほか、世の多くのWebhookを利用したサービスに対応しています。メールでの通知も可能です。AIOpsプラグインを同時に導入していると、その際の転送内容にAIによる解析を添付することができます。例えば、セッションの終了後に、そのセッションで行われた作業内容をAIが解析して要約し、その内容をSlackに通知する、といった活用例が考えられます。
脆弱性のAI要約
「脆弱性診断プラグイン」を導入すると、共通脆弱性評価システム「CVSS」によって報告されている接続の脆弱性を検知することができ、一覧のリンクからその内容を確認することができます。しかし、CVSSの原文は英語であり、内容も専門的であるため情報を理解するのは簡単ではありません。AIOpsプラグインを同時に導入していると、各脆弱性の詳細について、AIが情報を取得し、その要約を日本語で確認できるので(英語での出力にも対応)、より手軽に脆弱性管理を行うことができます。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。本記事では、「SMART Gateway」のAIOpsプラグインを活用し、安全にAIを用いて業務効率化を推し進めるためのいくつかの活用法をご紹介しました。なお、使用するAIは、「ChatGPT」と同様のモデルが使用できる「OpenAI API」や、ローカルLLMでありオフラインで使用できる「Ollama」などから選択可能です。インターネットに接続されていない環境で使用する場合や、ログを機密性の高い状態で保存したい場合は、ローカルLLMをご利用いただくことをおすすめします。
今回ご紹介した機能のほか、AIOpsプラグインでは「SMART Gateway」の自動化機能を活用した、安全で便利なChat Opsも実現しています。
「SMART Gateway」のAIOpsプラグインで、安全かつ効率的なAIオペレーションを実現していただけますと幸いです。
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